※本記事は『バッドボーイズ フォー・ライフ』本編に関する内容が含まれています。まだご覧になっていないかたはご注意ください。
ウィル・スミスとマーティン・ローレンス主演の『バッドボーイズ』シリーズ最新作『バッドボーイズ フォー・ライフ』には公開されたバージョンとは異なるエンディングが撮影されていたことが明らかになりました。アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラー監督がDigital Spyのインタビューの中で語っています。
『バッドボーイズ フォー・ライフ』はマイアミ市警きってのベテラン刑事コンビ”バッドボーイズ”の活躍を描いた映画。高級車を乗り回して独身生活を謳歌するマイクと孫が生まれて引退を決意するマーカス。そんな中マイクが何者かに銃撃を受けてしまいます。なんとか一命を取り止めるものの周囲の人間にも次々と被害者が現れ、マイクは犯人逮捕のためマーカスを説得して再び”バッドボーイズ”を結成する…
本作ではマイクが若かりし頃、潜入捜査していたメキシコマフィアのボスの妻イサベルと恋に落ちていたという過去が明かされます。さらにマイクは自分を銃撃した犯人が2人の間に出来ていた実の息子アルマンドだという衝撃の事実を知らされることに。イサベルはマイクに銃を向けるもアルマンドがマイクを庇い、胸を撃たれてしまいます。そこへ駆けつけたリタに撃たれイサベルは、火の海に落ちて死亡。アルマンドは重傷を負っていましたが、なんとかマーカスとマイクを救出して屋敷から生還しました。
ファラー監督によれば、撮影されていたのはこのエンディングに限らず「様々な結末を用意していた」と言います。
「編集の際にはテストオーディエンスを使っていました。どの結末がベストなのか、常に観客の意見を聞くようにしているんです。それから全ての結末の要素を取り入れて、まとめました。」
アルビー監督は「どのような結末が必ずしも正しいのかわからなかったんです。だからこそ、様々なバージョンを試しました。」と付け加えたうえで「かなり叙事詩的でギリシャ悲劇のようなバージョン」があったことを明かしました。
「イサベルは全てを失ったと悟って、マイクを道連れに自ら火の中に飛び込みたいって思うんです。息子のアルマンドは(自分が撃ち殺して)死んでしまったと思っているから、みんなで一緒に死のう、って。ちょっとやり過ぎだったかもしれませんね。今では知る由もないんですが」
本作のラストで、アルマンドは刑務所に服役しており、訪ねてきたマイクが「ここを出るチャンスがあるが興味はあるか?」と尋ねファイルを渡すという結末が描かれました。きっと企画中の第4作にマイクの息子アルマンドが再登場することを期待せずにはいられません。
なお、アルビー監督は続編について「もし『ワイルド・スピード』の映画みたいに大部分を他の国で撮影していたら、とかマイクとマーカスの間に大きな衝突があったりしたらどうなるか、とかを想像してみてください。」とコメント。
「他のキャラクターを追求していくことは多くの可能性を秘めていると思います。4作目の映画で彼ら(AMMOの新メンバー)がさらに大きな役割を果たすとしたらどうなるだろうか、なんて。撮影中はそんなことばかり頭の中に浮かんでいましたよ。」
source : Digital Spy